PROJECT STORY プロジェクトストーリー

「たった一人の悩みを解決する」という想いから、製品やサービスが生み出されるまでのストーリー

プロジェクトストーリー

製品の数だけ、
たった一人の悩みから生まれた
「物語」があります。

どんな製品も、全てはたった一人の悩みから。想いのこもっていない製品は、ランクアップには存在しません!
一つひとつの製品やサービスに込められた背景や物語の一部をご紹介します。

創業秘話をみる

STORIES 製品開発ストーリー

PROJECT
STORY
01

「10歳以上、老けてみられる」
社長の悩みから生まれた、
ホットクレンジングゲル。

常識破りの、製品開発のはじまり。
今や世界中で愛される、美容液クレンジング。

PROJECT
STORY
02

諦めていたのも
自信を持たせたのも
自分でした。

履くだけでキュッと細くなる!
大ヒット商品「着圧美脚タイツデオプラス」の
開発ストーリー。
*着用による見た目の効果

PROJECT
STORY
03

肌のせいで、自信が持てない。
そんな自分が大嫌いでした。

10年間、悩み続けた肌あれを乗り越えて、自信を持てる私になりたい。一人の女性の苦悩と努力が生んだ、私自身にとって最高の製品『アクナル』の開発秘話。

PROJECT
STORY
04

世界は、本当は変えられる。
未知の世界を楽しむための
思考習慣を、子ども達へ。

一人ひとりの行動が地球の未来を左右する激動の世紀を生きる子ども達へ。「考えるって楽しい!」を生み出す、学童型スクールの立ち上げ秘話。

SHORT MOVIE

PROJECT STORY 01

「10歳以上、老けてみられる」
社長の悩みから生まれた、
ホットクレンジングゲル。

常識破りの、製品開発のはじまり。
今や世界中で愛される、美容液クレンジング。

開発者プロフィール
株式会社ランクアップ
代表取締役 岩崎 裕美子

1968年、北海道生まれ。新卒でJTBに入社。その後広告代理店へ転職。営業成績トップとなり営業本部長として活躍したが、ブラックな働き方を続けたことで肌がボロボロになり、10歳も老けてみられることに悩んだ経験から、自身の肌のために化粧品会社である株式会社ランクアップを2005年に創業。
「たった1人の悩みを解決することで世界中の人たちの幸せに貢献する」をミッションとし、悩み解決カンパニー®を目指す。代表となるブランド「マナラ」は多くのファンに支持され、現在は日本だけでなく台湾、シンガポールなどアジアにも進出している。

え…!
岩崎さんて、まだ35歳なの?

前職の広告代理店で働いていた頃。毎日深夜残業し、休日も仕事に追われていました。恋愛も結婚も諦め、全ての時間を仕事に捧げた。仕事は楽しく、夢中でやっていたので後悔はありません。でもその結果、肌はボロボロ。乾燥とくすみ*のオンパレード…。
そんなある日、クライアントとの打ち上げの席で年齢の話に。私が年齢を告げたら、相手が目を丸くして驚いたのです。「え!岩崎さんて、まだ35歳なの…!?じゃあ、僕の方が年上だったの…?」そう、うろたえられて、正直ショックでした。彼は、40代後半。つまり私は、取引先から10歳以上老けて見られていたのです!
*古い角質によるもの

衝撃の事実!私は顔を洗いすぎていた!

どうにかしたくて、あらゆる化粧品や美容法を試してみましたが、私の肌にはしっくりこないものばかり。そして、セミナーや文献で勉強していくうちに、驚きの事実にたどり着いたのです。
肌にとって大事なのは、毎日メイクをキレイに落とすこと。つまり、クレンジング。ところが、世の女性は、美容液やクリームには高級品を使っても、クレンジングには気を使わない人がほとんど。そして、クレンジングの多くには、汚れ落ち重視の商品もあり、乾燥が気になる人には合わないものがあることを知ったのです。私は顔を洗いすぎていたことに気がついて、ショックを隠せませんでした。
そこから、理想のクレンジングについて考え始めました。必要なのは、メイクオフしながらキレイになれる…肌に優しい美容液のようなクレンジング。「自分が思い描く化粧品がないなら、つくるしかない!」と決意。取締役として働いていた前職を退職。地位も名誉も捨てて、理想のクレンジング作りのパートナーを探すため、日本中を巡りはじめました。

「これだから素人は話にならない」
と笑われ…。

しかし、私の情熱と製造会社の対応は真逆でした。「原価は無視して、肌がキレイになる化粧品をつくりたい!」「あなたの奥さんやお嬢さんに使わせたい信頼できて効果のある化粧品をつくりましょう!」と伝えても「それは難しいですね」「それより予算は?」「お客さんは新しい成分に飛びつくんだよ」と笑われる始末。最終的には「これだから素人は話にならない」と鼻であしらわれてしまったのです。それでも諦めきれずに探し続け、やっと興味を持ってくれる化粧品製造会社に出会うことができました。
しかし、そこからも試練の日々。効果を感じることと安全性の両立は難しく、失敗の連続でした。でも、私は絶対に妥協しませんでした。なぜなら最初のお客様は、私。私が納得できない製品なら、つくる意味はない。「納得できない製品は、売らない!」と、発売を延期したこともありました。

私がキレイだったら、
生まれなかった。
夢のようなクレンジング!

そして100回を超える試作を経て、2006年4月。ようやく「ホットクレンジングゲル」が完成したのです!ブランド名は、故郷の北海道の方言で「すごく・とても」を意味する「なまら」から着想して「MANARA(マナラ)」。製品を使った感動を、飾らずに表現しました。

素人の私が、自分の肌をキレイにしたくてつくった「ホットクレンジングゲル」。驚くことに発売直後からたくさんのご支持をいただき、累計販売数は2500万本*、15年連続でモンドセレクション金賞を受賞。今では、日本だけでなく、アジアを中心として海外のお客様にご愛用いただいています。「たった一人の悩みを解決する製品」を妥協なく求めた結果、私と同じような悩みを持つ方の人生に、なくてはならない製品ができたのです。

なにより、私も努力が報われたことを実感しています。「私、なまら、輝いてる!」

*2024年7月末時点

PROJECT
STORY
02
諦めていたのも
自信を持たせたのも
自分でした。
PROJECT STORY 02

諦めていたのも
自信を持たせたのも
自分でした。

履くだけでキュッと細くなる!
大ヒット商品「着圧美脚タイツデオプラス」の
開発ストーリー。
*着用による見た目の効果

開発者プロフィール
株式会社ランクアップ  
副社長/製品開発責任者 日髙 由紀子

1976年6月2日生まれ。ランクアップ創業時より、代表の岩崎と共に製品開発に携わる。

パンパンの下半身。
もうこのままぽっちゃりで終わるのね...。

私は、自他共に認める万年ダイエッターでした。「とにかく細くなりたい!」という思いから、痩せ薬や食事制限、運動、エステなど、数えきれないほど色んなダイエット法を試していました。でも、これさえ飲めば、この施術さえ受ければ、痩せられる!というような、楽をして痩せられるものなんて、あるはずがなくて…。逆に、継続的な運動や食事制限で痩せよう!と思っても、仕事や子育てを言い訳に中々続かない。そんなことを繰り返し、いつになっても痩せられない私のままでした。とくに下半身太りは深刻で、脚はまさにダイコンそのもの。そんなダイコン脚を隠そうと、洋服はいつも決まったスタイルばかりでした。「私はもうこのまま一生ぽっちゃりのままで終わるんだ…」と、いつの間にか自分の理想の体型を諦めるようになっていたんです。

私の脚が細くなった!?
衝撃的なタイツとの出会い。
*着用による見た目の効果

そんな諦めモードで過ごしていたある日、いまの「着圧美脚タイツデオプラス」の前身となるタイツに偶然出会ったのです。履いた瞬間、「あれ?脚が細くなってる!?」と、自分でも目を疑うほどの効果がありました。翌日、恐る恐る滅多に履かないスカートで出社してみると、「日高さん、痩せました?」と、多くの人から声をかけられたんです。「このタイツは、今までの着圧タイツとは何かが違う!」わたしが諦めかけていた体型コンプレックスに、一筋の希望の光が差したような感じがして、ワクワクしたことを覚えています。製造元を調べてみると、このタイツを開発したのは、補正下着をつくり続けて35年の製造会社だということが判明。早速、製造会社の開発担当の方にお話を聞くため、アポイントを取りました。
*着用による見た目の効果

脚を細くみせるだけでは終われない!
下半身の悩みにとことんこだわる。

製造会社の開発担当の方にお話を聞くと、太い脚は脂肪の蓄積、筋力の低下などの原因で、放置するとどんどん太くなる可能性がある、という恐ろしい事実がわかりました。毎日少しずつでもケアを続けることが大事、とのこと。そして、この着圧タイツをつくっているのは、ドイツで開発されたメディカル編機で、なんと世界中の医療用ストッキングのほとんどはこの機械でつくられていることを知りました。日本では台数が限られている希少な機械でしたが、特殊な編み方で、足首から太ももにかけて段階的に強圧をかけることで、脚を自然に細くすることが実現されていたんです!このままでも夢のようなタイツでしたが、せっかく開発するなら、とことん悩みにこだわりたい!脚だけでなくヒップアップ効果のあるガードル機能を追加、脚だけでなく骨盤もサポートできるように設計しました。さらに、脚の重さの原因である冷えを防ぐため、遠赤外線で保温効果も付けて、さらにさらに、消臭機能付き特殊加工で匂いの原因を除去!細かいところまであげたらきりがありませんが、私の下半身のコンプレックスを解決するために、とことんこだわり理想の着圧タイツが完成したのです。

私のように諦めてしまった方にも、
この感動体験を届けたい。

自分の下半身太りというコンプレックスを解決するために開発したタイツでしたが、発売すると3000足があっという間に完売。その後、再販売してもまたすぐに完売するほど、秋冬の大人気商品となりました。はじまりは私の悩みでしたが、同じような悩みを抱えている人が世の中にたくさんいることを実感しました。「本当に細くなった!」「コレ以外もう履けない!」そんな声が届いてくると、とことんこだわって製品化した甲斐があったなとうれしくなります。私は正直、今でも上半身は痩せていません(笑)。だけど、ミニスカートやショートパンツはどんどん履けるようになりました。たった1つの製品が、諦めていた自分に自信を持たせてくれたんです。私たちの製品は、その一つひとつが開発者の悩みからスタートしていて、本人が納得するまでその製品が世の中に出ることはありません。それくらいみんなが悩みに本気で向き合っているんです。これからも、一人ひとりの悩みに寄り添い、自信を持てる製品をつくり続けます。
*着用による見た目の効果

PROJECT
STORY
03
肌のせいで、自信が持てない。
そんな自分が大嫌いでした。
PROJECT
STORY
01
「10歳以上、老けてみられる」
社長の悩みから生まれた、
ホットクレンジングゲル。
PROJECT STORY 03

肌のせいで、自信が持てない。
そんな自分が大嫌いでした。

10年間、悩み続けた肌あれを乗り越えて、自信を持てる私になりたい。一人の女性の苦悩と努力が生んだ、私自身にとって最高の製品『アクナル』の開発秘話。

開発者プロフィール
株式会社ランクアップ
アクナル開発者 佐々木 春佳

2016年に新卒でランクアップへ入社。念願だった製品開発部に配属され、化粧品の製品開発に没頭する一方で、学生時代から10年以上にきびに悩み続けていた。そんな自身の悩みをもとに、「自分の肌に自信を持てるようになりたい」という想いから開発をスタートし、3年半の年月をかけて「ACNAL(アクナル)」を開発。これまでの常識を覆す、日中に焦点をあてたケアで、同じ悩みをもつ多くのお客様から感動の声を呼んでいる。

10年間、ずっと肌がコンプレックスでした…。

実は私は、高校2年生まで、肌がとってもキレイでした。
ところが、合わないスキンケアを使ったことをきっかけに、事態が一変してしまったのです。今まであんなにキレイだった肌が一気にあれてしまいました。

あまりのひどさに当時付き合っていた彼から「次会う時は、ファンデーションを塗ってきてくれない?」と言われたことも…。肌の汚さを指摘されたことで自分を全否定された気がして、それ以降、肌がコンプレックスになりました。
友人と温泉旅行に行っても、温泉に入った後にこっそりファンデーションを塗って寝ていたほど人に素肌を見せることが怖かったのです。

どうにかしたくて、たくさんの化粧品を試し、生活習慣も見直し、ありとあらゆることをしました。でも、私の肌は良くならない。おさまらないならせめてメイクで隠そうと、下地、コンシーラー、カバー力の高いファンデーションで必死ににきびを隠していました。にきびを隠したいからファンデーションを厚塗りする。でもそのせいで悪化する。それでも見られたくないから、またファンデーションで隠す。そんなことを繰り返す毎日に罪悪感でいっぱいでした。

そんな悩みを抱えながら大学生活を終え、縁あってランクアップに入社しました。製品開発部で様々な製品を開発し、お客様のお喜びの声をいただく度に、「頑張ってよかった!」とやりがいを感じる日々でした。

私に合う化粧品をつくらせてください!
副社長に、直談判。

一方で私の肌はというと、マナラを使うようになり、今まで間違ったケアをしてきたことがわかり、正しいケアに変えてからはだいぶおさまってきました。しかし、それでも「コンプレックスを乗り越えた!」と言えるにはほど遠く…。

ある日、友人と美容の話題になった時、誰も私に話をふらないので、たまには美容の話をしてみよう!と手掛けた開発製品のことを話したところ、
「そんなことより、自分の肌を何とかしたら?(笑)。」と言われたこともありました。

冗談だとしても、本当にショックでした。
肌が汚い人の美容の話なんて、誰も興味がありません。私は会社の理念にも共感していて、仕事にも自信と誇りを持っている。でも、肌のせいで、自分には自信が持てませんでした。そんな自分を何とかしたくて、意を決して「私に合う化粧品を開発させてください!」と副社長で開発責任者である日髙に直談判しました。

すると日髙は、意外にもあっさり承諾。しかし次に言われた言葉に私は身が引き締まりました。
「あなたの肌に確実に合わなければ絶対に発売しないよ。」

苦難の連続。もうダメかもしれない…。

意気込んで開発に着手するも、それは苦難のはじまりでした。
理論上では肌あれを防げるはずなのに、防げない…。強い成分を使うと、健康な肌まであれてしまう。

そんなとき、私を助けてくれたのは、毎日欠かさずつけていた「肌日記」でした。記録を見返す中で「日中に肌荒れが気になることが多い」ということに気がついたんです。そこで、夜のケアを前提にしていたこれまでの企画を180°変更。やっと私が心から納得できる、理想的な化粧品ができ、モニター結果も上々、ついに発売日も決定!

…というところまでいったのですが、高配合にこだわった成分が時間とともに固まり、化粧水に沈殿してしまうことがわかったのです。その時は、製品化を断念せざるをえませんでした。すすめていたボトルデザインや広告も、全て白紙に戻ってしまい、悔しくて悔しくて…。このときばかりは、涙が止まらず、なかなか立ち直れませんでした。

3年半をかけて、悲願の完成!
私のように悩んでいる人を一人でも救いたい!

でもこの辛い経験が、さらに前の試作品を超える製品をつくるきっかけになりました。よりよい成分を研究して、ようやくできたのが、マナラ初の姉妹ブランドACNAL(アクナル)です。

この経験は、私にとても大切なことを教えてくれました。化粧品づくりに、マーケティングはいらない。華美なパッケージや表面的なイメージもいらない。たった一人の悩みにどこまでも真摯に向き合い、研究を続ける。解決法をさがす。何度でも繰り返す。それこそが、世界中に届くプロダクトをつくる近道だったんです。

「私のための化粧品をつくりたい!」そう決意してから3年半もの歳月がかかりましたが、今では肌をほめられるようになりました。今は胸を張って「化粧品会社で働いています!」と言えます。

自分自身の肌を好きになることは、自分を好きになること。だから私たちは、今日も一切の手間を惜しみません。私に自信をくれたアクナルが、私と同じように悩んでいる人を世界中の人を、一人でも多く救えますように、心から願っています。

PROJECT
STORY
04
世界は、本当は変えられる。
未知の世界を楽しむための
思考習慣を、子ども達へ。
PROJECT
STORY
02
諦めていたのも
自信を持たせたのも
自分でした。
PROJECT STORY 04

世界は、本当は変えられる。
未知の世界を楽しむための
思考習慣を、子ども達へ。

一人ひとりの行動が地球の未来を左右する激動の世紀を生きる子ども達へ。「考えるって楽しい!」を生み出す、学童型スクールの立ち上げ秘話。

開発者プロフィール
株式会社ランクアップ
Craver Kids事業部 遠藤 啓生

筑波大学生物資源科学修士。森林生態環境学研究室にてニホンヤマネの生態研究を行う。2020年ランクアップに入社、システム部で活躍。5年間の構想の末、2024年ランクアップの新規事業として未知の世界を楽しむ思考習慣を育む「クレイバーキッズ」を立ち上げ。(https://craverkids.jp/) 米国ミネルバ認定講師の黒川氏監修のもと、考えるきっかけを生み出す40の思考習慣カリキュラムを作成。

ママ、「どう思う?」って聞かないで!

「私はコレが好き」「僕はこっちがいい」「コレじゃなきゃ、嫌!」
幼児って、驚くほど自分の意見を持っていると感じませんか?
ところが小学生になると、その主張が一気に減ってくる。学校の勉強の多くには「正解」があり、授業でも知識を問われることが多い。教科書通りに「正解」しない子は、恥ずかしい思いをして、次第に意見が言えなくなる…。ランクアップ副社長、日高の娘さんも、そんな小学生の一人だったそうです。娘さんの意志を尊重したいから、幼い頃から「あなたはどう思う?」と問いかけるようにしていた、日高。ある日、娘さんが「ママ、”どう思う?”って聞かないで!」と耳を塞いでしまった。
学校では正解のある答えしか求められないから、どう答えていいかわからなくなったというのです。

AI時代。自分の意見を発信できる人へ。

AI登場後の世界を生きるのが、今の子供たちです。日高は経営者ですから、正解のない世の中で、自分の意見を持つ重要性を痛いほど感じていた。それだけに、娘さんの言葉はショックだったようです。「自分で考えて、意見を発信できる人になってほしい。でも、私自身仕事で忙しい。娘にどんな教育をしてあげたらいいんだろう…」
その悩みを聞いて私が提案したのが、クレイバーキッズでした。「小学生のうちから、自分で考えて意見を発信することに特化したカリキュラムをつくりましょう」。それは、日高の悩みを解決するアイディアであると同時に、自分が経験してきた悩みや学びの集大成でもありました。

「コレを見て何も思わないのか?」
教授との対話で、考える楽しさに目覚めた。

私は、動物の図鑑が好きな少年でした。ゲームが好き。勉強は嫌いじゃなかったので、受験を経て、興味があった動物研究ができる大学へ進学した。
その研究室で、人生が変わる出会いがあった。担当教授が「一年持つ人が少ないよ」と言われる、厳しい方だったのです。何に厳しかったかというと、頭の使い方。たとえば、動物の生態研究で二人で山に行く。動物がかかるはずのトラップにいなかった時「かかってなかったですね」と言うと、叱られるんです(笑)。「かかってなかったトラップを見て、何も思わないのか?自分の研究に興味を持ってないな?」と問い詰められる。予想と違っていたのは、なぜか?次にどうすればいいか?仮説を立ててぶつけなけなさい。仮説の材料が頭にないなら、横にいる教授にもっと質問しないと、やっている意味がないぞ、と。こんな対話を、毎日やってくれたのです。それが、私には厳しくもエキサイティングだった。「強制される勉強」ではなく、自ら興味を持ち、考え、意見を言うことを求められる楽しさを知った。大袈裟かもしれませんが、世界の捉え方が大きく広がった体験でした。

「世界の広さを知った!」
ゲーム好きで勉強嫌いな教え子の変化。

その頃出会ったのが、家庭教師先の中一の男の子でした。親御さんは「うちの子、ゲームばっかりで全然勉強しないんです」と悩んでいた。普通に教えても受け身の勉強になってしまいそうだと思った私は、5教科7科目に加え、一つひとつの学びの「考え方」を彼に問いかけ、教えることにしました。教授がやってくれたことを、自分もやってみたのです。すると、彼から「面白い!もっと僕に意見を求めてください」「僕はこう思うんですけど、先生はどう考えますか?」と言う発言が増えてきた。3年間教え、最終的には「先生はゲームしか脳がない僕に、世界の広さを教えてくれた」と言ってくれ「教育を変える」という夢を持つようになりました。夢を叶えるためには社会の仕組みが重要と考え、現在、難関大学法学部へ進学しています。

正解のない問題に、
自分で答えを出すチカラを。

大学時代の体験から、自分でも「学ぶ楽しさ」をどう人に伝えたらいいか、独自に構想をはじめました。卒業後は研究者の道も考えましたが、日本の教育を変える事業をしてみたい、と社員に新規事業立案のチャンスがあるランクアップに就職。そして入社後、副社長の日高の悩みの解決と掛け合わせ、クレイバーキッズを立ち上げました。
スローガンは、「世界は、本当は変えられる。」ルールや固定観念に囚われず、目の前にある世界は、それぞれが自由に切り開けることを伝えたい。考え方次第で世界は変わることを知ってほしい、そんな思いで掲げました。クレイバーキッズでは、これまでにない理想のカリキュラムを目指し、最難関大学で使われている思考トレーニングを小学生向けに、ミネルバ日本初認定講師の黒川公晴氏監修の元、独自カリキュラム【40の思考習慣】を構築。この【40の思考習慣】を使い、アート、環境、生物学、歴史、文学など幅広い分野を題材とし、子ども達にたくさんの世界に触れながら、学びの楽しさを伝えています。立ち上げに当たっては、授業のプログラムづくり、物件探し、集客…と、今も壁ばかりです。受験のための塾や、暗記型の勉強と根本的に違う学舎を目指しているので、その価値を説明するのも一苦労。でもきっと、この事業の経営も、正解のない問題に答えを出すトレーニング。クレイバーキッズのミッションは「未知の世界を楽しむ思考習慣を育む」ですから、この事業の持つ未知の可能性を、子ども達と一緒に楽しんでいこうと思います。

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03
肌のせいで、自信が持てない。
そんな自分が大嫌いでした。