INTERVIEW

私が苦しんだのも
私を成長させたのも
「未経験」でした。

Yuri N.
製品開発部
Yuri N.
製品開発部
Yuri N.
Profile
文房具のメーカーに新卒入社。2019年、ずっと憧れていた「日本文具大賞」でグランプリを受賞後、転職を決意。ランクアップへ入社し、業界未経験ながらに販売促進部からキャリアをスタート。ランクアップでも製品づくりに携わりたいという情熱から部署異動し、現在は製品開発部にて挑戦を続けている。

選考中のすべての会社を断ってでも
「この会社に入りたい。」

遡ること9年前、私が新卒で入社した会社は、大好きな文房具メーカーでした。そこでは、商品づくりに携わっていました。着実にキャリアを積んでいき、「日本文具大賞」という、ずっと憧れていた賞で、グランプリを受賞。たくさんの自信をつけて、「ここでやりたいことは、全てやりきった!」という達成感に満ち溢れ、とても幸せでした。でも、それと同時に「燃え尽きた…」と喪失感に襲われ、目標のない日々を過ごしていたのです。そして、転職することを決意しました。

そんな時にランクアップに出会い、衝撃を受けました。第一印象は「なんて明るい会社なんだろう!」。面接で会社の中に入ると、誰もが笑顔で挨拶を交わしていて、今まで感じたことのない明るくパワフルな空間に感動しました。さらに決め手になったのが、面接時に聞いた「たった1人の悩みを解決することで、世界中の人たちの幸せに貢献する」という会社の理念が綺麗事ではなく、目の前に座っている私にすら、お互いが幸せになるために誠実に話してくれた姿勢でした。「こんな会社、人生で初めて…」と感動し、合否が出る前に転職エージェントに、「選考途中の会社をすべて断ってください。私はこの会社に入りたい、入るって決めました。」そう伝えたことを今でもよく覚えています。

 Yuri N.

念願の第一志望に転職。
でも、待っていたのは
「未経験」という分厚い壁だった。

無事に入社が決まり、会社の制度や製品の研修を受けている時間は、「あぁ、私この会社に入れたんだ」と、夢のように幸せな時間でした。でも、その時間は長くは続かなかったのです。「製品開発部を志望しますが、御社に入れるならどんな仕事でもいいです!」と面接で伝えた私が配属されたのは、ランクアップの売上の9割を担っている販売促進部でした。同業他社やクリエイティブの専門職からのキャリア入社社員ばかりで、経験者が集まる部署。なのに、ただ一人、完全に未経験の私。まさに異質な存在だったと思います。初めて参加した部内会議では、「今は一体何の話をしているの!?」と全くついていけず、焦りを感じました。
そして、分厚い壁にぶつかったのです。それは、「メルマガ」でした。この部署の登竜門として与えられる業務がメルマガです。お客さまに飽きさせず読んでいただき、共感の中で購入していただくための「売れる文章」を書く、基礎中の基礎。でも、メルマガ原稿なんて今まで書いたことがないし、化粧品の知識もなく、全くと言っていいほど筆が進まず、たった1本書くのに1日かけていました。先輩方が様々な業務を目まぐるしく進めていく中で、「Nさん、仕事どう?」と聞かれても、「ずっとメルマガを書いています。でも、今日も完成しませんでした…」と答えることしかできませんでした。

でも、悩んでいる時間はありませんでした。私には自分だけの力でメルマガを1本書き上げなければいけない期限が決まっていたのです。それは、ずっと教えてくれている上司の産休。未経験の私に、自分の持っている知識やスキルを、時間をかけて惜しみなく教えてくれる上司に、なんとしてでも恩返ししたいと思い、自分を奮い立たせました。それからというもの、会議以外の時間はずっとメルマガを書く日々。書いては提出して、上司にフィードバックをもらい、朝から晩まで体に基礎を叩き込みました。時には夢にまで出てくるほどメルマガに追いかけられ(笑)、少しずつ私が書く内容も、もらうフィードバックの内容もレベルアップしていくことができました。
そして、上司の産休直前、「うん、これならOK。配信してみよう。」と、ついに自分の力だけで書き上げた文章を世の中に配信することが決まったのです。上司からA4用紙にたくさんの赤字をいれてもらったフィードバックの数々は、気づけば某週刊少年誌くらいの分厚さになっていました。今もなお、仕事で悩むと、ドサッとこの紙の束をロッカーの奥から引っ張り出してきて、じっと見つめると、初心に帰ることができる大切な存在です。

あんなに出来なかった
メルマガが私の武器になった。

その後、他の先輩の産休や部署異動などが重なり、未経験だった私が気づけば一番の古株になっていました。「いつまでも甘えるな」という神様からのお告げだと思って、カタログや会報誌、DM、ランディングページなど、あらゆる業務をこなし、経験を積んでいきました。そして成果が出始めたのは、転職してから3年目。半年に一度、頑張った社員を称えるアワードの授賞式で、なんと私の名前が呼ばれました。いただいた表彰状には、「様々な貢献の中で、特に称えたいのはメルマガ!メルマガで約1億円以上売る人は、どこを探してもNさんしかいません!」と書かれていました。皮肉にも、この会社に入社してぶちあたった分厚い壁であるメルマガが、いつのまにか私の武器となり、一番成果を出した業務になっていたのです。

未経験で戦力外だった私を、見捨てずに育て見守ってくれた上司や先輩方に感謝の気持ちで溢れ、やっと会社に貢献できたという実感が持て、心の底から安心したのを覚えています。
そしてこの時、ずっと心の奥底に秘めていた「製品開発部にいきたい」という思いを、異動希望という形で提出。何度も面談を重ね、お世話になった販売促進部の皆さんに送り出していただき、異動することが決まりました。

 Yuri N.

また戦力外からの再スタート。
でもあの頃の自分じゃない。

異動した製品開発部では、一番若手からのスタート。とは言え、「もともと文房具の商品企画をしていたし、また自分の畑に戻ってきた感じだな~」そんな風に思っていたんです。でも、現実はそんなに甘くはありませんでした。なぜなら、ランクアップでは、一般的な製品開発でよくある「流行っているから、売れそうだから」は絶対にNG!「たった一人の悩みを解決するため」の製品でないと企画は通らないのです。また戦力外ですね(笑)。

だけど、何度企画書をやり直しになっても腐らずに頑張り続けられるのは、販売促進部で仕事の姿勢やスキルを鍛えられたから。「もうあの頃のできなかった自分じゃない。何度やり直しになってもきっとできる!」そう思えるんです。あとは、何より製品開発部の先輩や上司のサポートのおかげ。どんなことも、まるで自分のことのように悩んで考えて、突破する方法を一緒に模索してくださるんです。今の私が立っているのは、まだまだ長い製品開発人生のスタート地点。いつかランクアップの先輩たちと肩を並べられるように、これからもその背中を追いかけ続けます。