「こんなに機能していないチームを見たことがない」
人生のドン底を経験した
大学時代
まずは私の大学時代の話をさせてください。
当時は「いろいろなことに挑戦したい!」と、ミャンマーへの短期留学、学生団体でのファンションショーの開催、被災地ボランティア、ビジネスコンテストへの参加、飲食店のアルバイト、韓国語スピーチコンテストの運営などあらゆる組織に所属し活動していました。
その中でも最も力を入れて奮闘していたものが”ビジネスコンテスト”への挑戦です。
導入のプロフィールにて関東大会優勝など、華々しい結果を書いていましたが、
その道のりは地獄のような日々でした。
私の所属しているゼミではチームでビジネスを立案、実行しコンテストの優勝を目標に掲げていました。その界隈では強豪と呼ばれることもあり、毎年様々な大会で実績を残しているゼミでした。
集まってくるメンバーは優秀な人材ばかりで、高い目的意識を持っていました。
しかし、いざチームを組み活動がスタートすると、まったくプロジェクトが進まないのです。
メンバー同士の対立。進まないフィールドワーク。穴だらけのビジネスプラン。
毎日毎日深夜まで議論を繰り広げては、振り出しに戻り
まさに、時間だけが過ぎていく感覚。
当然私たちのチームはビジネスコンテストでも結果を出すことができず、
メンバー間の溝は深まるばかり。
しまいにはメンタル不調で離脱してしまうメンバーがでるほどでした。
私たちはチームとしてまったく機能していなかったのです。
なんとか現状を打開しようと始めたのが”チームビルディング”でした。
「どうすれば勝てるビジネスプランを生み出し実現できるのか」ばかりを考え、
お互いに理解をすることが全くできていなかったのです。
私たちに必要なのは”ビジネスプラン”ではなく”目の前のひとりを知ること”でした。
お互いの背景を知り、考えを知り、理念を共有し、改めて決意を固めました。
涙をポロポロ流しながら語ってくれたコンテストにかける想いや、
自分の人生を語ってくれたメンバーの話は、今でも鮮明に覚えています。
そこからは不思議なもので、チームの歯車がかみ合うと
こんなにもスピード感にあふれ物事が進んでいくのかと驚くほどの巻き返しをみせました。
まるで今まで複雑に絡み合っていた糸がほどけて1本の線になったようでした。
皆の力を合わせることで最終的には社会人基礎力グランプリという大会で関東大会優勝という結果に結びついたのです。
この経験から、組織マネジメントに興味をもった私は、
就職活動では人材業界の企業をメインに受けることにしたのです。